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穿いて完成するデニム。TELA GENOVAのセルヴィッチ

デニムには、単に「色」や「シルエット」だけでは語れないものがあります。

生地の表情、縫製、色落ち、そして穿き込むことで生まれていく風合い。

今回ご紹介するイタリアのデニムブランド TELA GENOVA(テラ ジェノヴァ) は、そんなデニム本来の魅力を大切にしながら、現代のライフスタイルに合う穿き心地と、イタリアらしい美しいシルエットを融合させた一本です。

「セルヴィッチ」とは何か

裾をロールアップした時に現れる、赤いラインの入った生地端。

これが「セルヴィッチ(Selvedge)」です。

セルヴィッチデニムは、旧式のシャトル織機などで生地を織る際にできる「生地の耳=端」の部分を活かしたデニム。

現在の大量生産型のデニムとは異なり、生地を効率だけで作るのではなく、昔ながらのデニムが持っていた風合いや表情を楽しめることが大きな魅力です。

TELA GENOVA自身も、ブランドを「Authentic Selvedge Denim」と表現しています。公式サイトでは、素材の選定と過去の職人技に忠実な加工技術を重視し、イタリアで情熱と注意を払って作ることをブランドの核として掲げています。

完璧すぎない。それがデニムの面白さ

セルヴィッチデニムの魅力のひとつが、生地の「表情」です。

均一でツルッとした生地ではなく、糸の表情や織りによる微妙なムラがあり、そこへ色落ちや加工が重なることで独特の奥行きが生まれます。

今回のTELA GENOVAも、単純にブルーを薄くしただけではありません。

腿周りのフェード、細かなアタリ、クラッシュ加工などを組み合わせることで、長年穿き込んだデニムの経年変化を再現したような表情に仕上げています。

新品なのに、どこか自分のワードローブに昔からあったように馴染む。

この「時間をまとったような雰囲気」が、このデニムの面白いところです。

TELA GENOVAはアーカイブやヴィンテージウェアを研究し、それを現代的に再解釈する「Contemporary Heritage」という考え方をデザインに取り入れています。

セルヴィッチなのに、ストレッチ。

そして今回のモデルで特に注目していただきたいのが穿き心地です。

商品タグの素材表記は、

COTTON 98%
ELASTANE 2%

つまり、本格的なセルヴィッチデニムでありながら、2%のストレッチ素材を加えています。

昔ながらのセルヴィッチデニムというと、

「硬い」
「重い」
「馴染むまで時間がかかる」

というイメージがあります。

そこをTELA GENOVAは現代的にアップデート。

デニムらしいしっかりとした風合いを残しながら、立ったり座ったりといった日常の動きに自然についてくる柔軟性があります。

実際、同ブランドのCOSMYモデルについても、国内正規販売店では「ストレッチデニムによる快適なはき心地」と「シャープなスリムストレートシルエット」が特徴として紹介されています。

無骨なデニムを、イタリアらしく。

ここがTELA GENOVAの一番面白いところかもしれません。

素材やディテールを見ると、本格的なワークウェアの世界。

ところが穿いてみると、どこか上品です。

腰から腿には自然なゆとりを持たせながら、脚のラインをきれいに見せる。

細すぎるスキニーデニムでもなければ、アメリカンヴィンテージそのままの太いストレートでもない。

無骨なデニムを、イタリア人の感覚で整えたシルエット。

だからスウェットやスニーカーはもちろん、ニット、シャツ、ジャケット、ローファーと合わせても違和感がありません。

ヴィンテージ感があるのに、どこか都会的。

ここにイタリアブランドらしさを感じます。

「たくさん作る」より、「良いものを少なく」

TELA GENOVAのものづくりには、大量生産とは少し違う考え方があります。

ブランドを率いるCristiano Caucci氏は、2026年に公式サイトで紹介されたインタビューの中で、品質を妥協せず、限定的な生産によって希少性を保つこと、そして「Produrre meno ma meglio(より少なく、より良く作る)」という考え方を語っています。

古い機械や伝統的な生地、ヴィンテージの資料を研究しながら、それをそのまま復刻するだけではなく、現代の服として成立させる。

そこにTELA GENOVAらしさがあります。

ロールアップして穿いてほしい一本

そして、このデニムを手に取ったら一度は裾をロールアップしてみてください。

普段は隠れているセルヴィッチが現れます。

ほんの数センチ。

でも、この小さな赤いラインがあるだけでデニム好きにはちょっと嬉しい。

ローファーやレザースニーカーと合わせ、裾を一折り。

イタリアらしい軽快なスタイリングにもよく似合います。

派手なロゴではなく、分かる人にだけ分かるディテール。

それもセルヴィッチデニムの楽しみ方のひとつです。

UN PEZZO DI STORIA DA INDOSSARE

TELA GENOVAのタグには、

「UN PEZZO DI STORIA DA INDOSSARE」

と記されています。

日本語にすると、

「身にまとう、一片の歴史。」

というニュアンスでしょうか。

古いものをただ再現するのではなく、その歴史や技術を受け継ぎながら、今の時代に穿ける一本へ。

本格的なセルヴィッチのディテール。

穿き込んだようなヴィンテージの風合い。

ストレッチによる快適な穿き心地。

そしてイタリアらしい、すっきりと洗練されたシルエット。

「デニムは好きだけれど、昔ながらの硬くて重いジーンズは少し疲れる。」

そんな大人の方にこそ、一度穿いていただきたいTELA GENOVAです。


TELA GENOVA / COSMY-2S

Made in Italy
Cotton 98% / Elastane 2%
Selvedge Denim
Distressed / Vintage Wash
Size:31
ウエスト 78cm / 股上 25cm / 股下 80cm
税込価格:¥55,000